丸ノコの選び方 チップソー研磨

チップソーの研磨とは、チップソーを研ぐことです。
手ノコの場合は 『目立て』 といいますが、一般に丸ノコのチップソーの場合は、包丁やノミ、カンナなどと同様に研ぐといいます。
もちろん名前は変わっても目的は一緒で、切れなくなった刃の切れ味をよみがえらせることです。

手ノコの場合は替刃ノコの普及と目立て職人の高齢化のため、目立て屋さんが少なくなってしまいました。
また、目立てを行ってくれる目立て屋さんが少なくなると、替刃ではない昔からのノコが使えなくなります。
そして替刃ノコを使うしかなくなる。
どの世界にでも見られる悪循環ですね。

丸ノコのチップソーの場合は、手ノコの目立て屋さんが職人の腕一本で目立てを行うのとは違って、工場で機械を使用して研磨作業を行います。
そのため、職人さんが廃業すればおしまいということはなさそうです。

丸ノコのチップソーの研磨について何点かあげてみます。
チップソーの場合、研磨をしても完全に元の状態には戻りません。
研磨したてはそれなりの切れ味に戻るのですが、新品のときよりも切れ味が落ちるのが早くなります。
また、研磨自体も何度も繰り返せるものではありません。
2~3回研磨に出せば限界だと思います。
大工さんによっては、研磨などは行わずに使い捨てにすることがあります。
研磨の依頼先については、町の金物屋さん経由が多いと思います。
また、ネット上にも研磨を受け付けてくれるところがありますし、ホームセンターなどでも研磨を受け付けてくれるところがあります。

最後に費用です。
一枚あたり1000円前後でしょう。
あんまり高いようだったら新品を購入したほうがいいですよ。

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丸ノコの選び方 チップソーの黒ずみ

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丸ノコのチップソーは、使っているうちに黒ずんできます。
黒ずみの原因は、切断した木が持っていた樹脂(やに)や、合板、集成材などに使われている接着剤です。
これらの樹脂や接着剤が、チップソーに付着して焼き付くことによって、チップソーを黒ずんだ色にしてしまいます。
問題なのは黒ずんだ色ではありません。
チップソーに樹脂や接着剤が付着すると、切断するときの摩擦抵抗が大きくなってしまい、チップソーの切れが悪くなってしまうことです。
とくに合板は接着剤を多量に使っているため要注意です。
合板の切断に使ったチップソーは、目に見えて切れが悪くなります。

このようなことを防ぐために、テフロンコーティングなどを施したチップソーなども製品化されています。
ただ、お値段は高めですね。
安く上がる方法としては、チップソーにシリコンスプレーなどを噴霧しておくという方法もありますが、効果のほうはそれほど長続きはしません。
まめにシリコンスプレーを使うとなると、手間はかかります。

また、合板や集成材などを切断するときと、無垢材を切断するときで、チップソーを使い分けるということも考えられます。
新品のチップソーは無垢材の切断に使い、使い込んだチップソーは合板や集成材の切断に使うというようなことです。
とくに合板の場合には、板が薄く節もないため、多少切れ味の悪くなったチップソーでも、使えることは使えるはずです。

最後に錆です。
チップソーというのは、塗装やメッキを施されていない場合がほとんどで、放っておくと錆が生じてきます。
当然ながら、チップソーに生じた錆も摩擦抵抗になるので、日常のお手入れを忘れずにということです。

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丸ノコの選び方 導付

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導付は 『どうづき』 と読みます。
ほかに胴付、導突などと書き表されます。
個人的には胴付がしっくりくるので、ここでは胴付と書くことにします。

胴付というのは、材木同士を組む際に、材木を縦方向に突きつけるような部分のことをいいます。
そして、縦方向に突きつけるということは、材木の年輪面を他の材に突きつけるということ。
つまり年輪面を胴に例えて、胴を付ける、胴を突くということが語源ではないかと思います。

この胴付部分というのは、ぴったりと綺麗に接していないと見栄えが悪く、また、空いた隙間が架構の余計な動きにつながることがあります。
胴付部分に隙間が空くということは、突きつける部分に凹凸があったり、斜めになっているというわけで、材木同士の接する面が狭くなっています。
本来、しっかりと面で接しているはずのところが、場合によっては点で接しているような可能性もあります。
これはうまくないですね。
柱と梁の胴付部分では、時間が経つにつれて、柱に支えられている梁が下がってくる可能性もあります。

それでは、胴付部分をきっちり加工するにはどうするか?
手ノコの場合は、胴付ノコと呼ばれているノコを使います。
このノコは精度が要求される造作用で、ノコで切断した跡が綺麗に仕上がります。
また、本来の胴付部分に限らず、精度が要求される加工全般に用いられるノコです。

そして、この胴付を冠したチップソーが、導付用と呼ばれているチップソーです。
メーカーによっては仕上げ用、留め切り用などと称されていることもあります。
特徴としては刃数が多いこと、通常のチップソーよりも高度な加工が施されていること、そしてなんといっても高価なことです。
丸ノコに馴れたら使ってみてください。

丸ノコの選び方 あさり

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調べたところ 『あさり』 は歯振と書くようです。
ほかにも目振り、振歯などとも出ていました。
あさりとはノコギリの刃に付けられた目違いのことです。

ノコギリというのは鋼板から作られるものですが、鋼板に刃を付けただけでは、ノコギリの作る切断溝(挽き溝といいます)が鋼板の厚みだけになってしまいます。
それではノコギリの板部分と材料との摩擦が大きくなってしまい、しまいにノコギリを押すも引くもできなくなってしまいます。
それを防ぐためには、挽き溝をノコギリの板部分よりも広げればいいことになります。
つまり、あさりというのはノコギリの挽き溝を広げるために、刃(歯)を左右に振り分けること、または刃が左右に振り分けられた状態のことをいいます。
また、挽き溝が広がることによって、切削屑(おが屑)の排出もよくなるようになります。

写真は丸ノコのチップソーではありません。
溝切りという機械に用いられるものなのですが、刃の部分の形状は丸ノコと同じです。
つまり丸ノコのチップソーを拡大すると、このようになると思ってください。

この写真で、刃の部分が本体部分よりも広がっているのがわかると思います。
丸ノコの場合、刃を互い違いに左右に振り分けるということはしていません。
刃一枚一枚の幅を広くすることによって、挽き溝を広げています。
これが丸ノコのチップソーのあさりです。

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丸ノコの選び方 内径

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丸ノコの内径とは、取り付け穴径、スピンドル径、ブレード内径などとも呼ばれているもので、チップソーの中心に開いている小さな穴の径のことです。
そしてこの部分でチップソーは、丸ノコ本体の回転軸とつながっていています。
内径のサイズにはいく種類かあるのですが、一般的に販売されているチップーソーの内径は、外径におうじているためチップソーの購入のさいに、どれを選んでよいのか迷うことはないと思います。

よく使われている6インチ、7インチのチップソーの内径は20mm。
8インチ以上になると25.4mm・・・1インチです。
また、内径15.8mmなどというチップソーもあるようですが、この手のチップソーを用いる丸ノコには、内径変換用のアダプターなどが別途用意されているようです。
つまり6インチ、7インチのチップソーの内径については、20mmであることを確認する程度でいいでしょう。

写真で、小さいほうのチップソーは6インチで内径20mm、大きいほうのチップソーは13インチで内径25.4mmです。
大きいほうのチップソーは、さすがに手持ちタイプの丸ノコでは使いません。
卓上丸ノコや丸ノコ盤と呼ばれている、固定式の丸ノコで使われています。

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丸ノコの選び方 縦挽き、横挽き

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写真は木工用の機械で、ほぞ取りと呼ばれている機械です。
ほぞというのは、柱などの端部を加工して設けるもので、梁や土台などとの接合部分になります。
その加工というのは、柱端部を縦方向に切る、横方向に切るの2通りの加工の組み合わせからなっています。

ここで写真に写っているチップソーを見てください。
刃の粗いチップソーが平行に並び、刃の細かいチップソーが横一直線に並んでいるのがわかると思います。
刃の粗いチップソーが柱の端部を縦挽きに三分し、刃の細かいチップソーが、三分されたうちのほぞとして使わない部分を、横挽きに切り落とします。
つまりこの機械では、いっぺんに縦挽きと横挽きを行っているわけです。
もちろん縦挽きには目の粗いチップソーを使い、横挽きには目の細かいチップソーを使っています。

それでは、このようなほぞ取りではなく、普通の丸ノコの場合はどうなのか。
じつは丸ノコによく使われている刃数50前後のチップソーは、このほぞ取りで使われているチップソーの、中間的な位置づけになっています。
ということは、縦挽きも横挽きも可ではあるけれど、縦挽き専門、横挽き専門のチップソーにはかなわないということです。

まずは刃数50前後のチップソーを使ってみてください。
使っているうちに不満が出てくるようだったら、縦挽き用、横挽き用のチップソーを買い足せばいいと思います。

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丸ノコの選び方 チップソーの刃数

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丸ノコの刃のことをチップソーといいます。
チップソーにはいろいろな種類があって、選ぶのに迷うことが多いと思います。
また、チップソーは丸ノコの命ともいうべきもので、けっして安いものではありません。
そう簡単に 『とりあえずひと通りそろえてみるか』 とはならないでしょう。

ということでチップソーの選び方です。
チップソーには刃の細かいものと粗いものがあります。
刃の細かいもので刃数が70前後、刃の粗いもので刃数が50前後です。
写真に写っている丸ノコに付いているチップソーは、刃数が48のものです。
ちなみに刃数の数え方は、チップソーに4本付けられている溝から溝までの、刃数を数えて4倍します。全部なんか数えていられませんからね。
そして、この刃数50前後のチップソーが、プロの大工が一番使っているチップソーです。

それでは刃数70前後のチップソーは、どのような場合に使うのでしょうか。
正直、ほとんど使いません。
刃の細かいチップソーは、切断面が綺麗に仕上がるのですが、実際には切断面をじかに見せるような仕上げというのはほとんどなく、そのようなことが必要ならばカンナで仕上げてしまうためです。
丸ノコでいくら綺麗に仕上がるといっても、カンナ仕上げにはかないませんからね。

それでは日曜大工の場合はどうなのか。
切断面を綺麗に見せたいならば、サンドペーパーで仕上げてしまえばいいと思います。
また、刃の粗いチップソーでも新品のうちならば、かなり綺麗に切断することは可能です。

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丸ノコの選び方 造作丸ノコ

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写真は造作丸ノコを下から見上げたところです。
造作丸ノコと一般の丸ノコとの一番大きな違いは、丸ノコの底面・・・ベースでしょう。
造作丸ノコはアルミ鋳物製のがっちりした幅の広いベースを持っていますが、一般の丸ノコの方はスチール製などの簡単なベースになっています。
このことから、造作丸ノコをアルミベース、一般の丸ノコをスチールベースなどと表現することがあります。
アルミベースとスチールベース。
どうのように違うのかというと、材料を切断するときの安定性に表れてきます。
もちろん造作丸ノコの方が安定して材料を切断できるわけで、幅の広いがっちりしたベースが、材料にフィットしてくれるような感じです。

また、造作丸ノコのほうは各種微調整が効く部分が多く、材料を平行に切断する、材料を直角に切断する、材料を一定の角度で切断するなどのときに効果を発揮します。
じつは丸ノコというのはベースに対しての可動部分が多く、その可動部分が丸ノコ稼動時の振動などで狂ってきます。
常に様子を見て調整をしておかないと、直角に切断したつもりが直角でなかったり、平行に切断したつもりのものが先細りになってしまうなどということもよくあります。
その際に、造作丸ノコだと微調整が効くので調整がしやすいのですが、一般の丸ノコの場合は調整に苦労することになってしまいます。

いいことづくめのような造作丸ノコ。
もちろん一般の丸ノコよりも高価です。
また、ベースが大きくがっちりしている分だけ重くなっています。
プロの大工さんは、必ずといってよいほど造作丸ノコを使いますが、一般の丸ノコで充分という職種もあります。
そんなに厳密に切らなくても充分ということですね。

では日曜大工レベルの仕事ではどうか?
私としては、高価で重くはありますが、材料に対するフィット感で造作丸ノコをおすすめします。
きっと造作丸ノコのほうが使いやすいはずです。

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丸ノコの選び方 6インチ、7インチ

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手元にあった3種類の大きさの丸ノコを並べてみました。

3種類の丸ノコとも目いっぱい刃を出した状態です。
つまりここでわかるのは、丸ノコが切り込むことのできる深さということになります。
また、丸ノコが乗っているのは3寸5分角(105mm)の柱材で、この柱材は一般的な在来木造住宅に使われているものになります。
これで見ると、8インチの丸ノコならば、柱材を表と裏の2方向から切り込めば、切断可能なことがわかります。
7インチの丸ノコでは切れるか切れないかというところで、6インチの丸ノコでは105mmの柱材は、切断不可能ということになります。
もちろん切断不可能のままでは困ってしまいます。
それではどうするか?
切りきれなかった部分は、手ノコで切断すればいいだけです。
ただ、手ノコで残った部分を切断するのも、切断する数量が多いとたいへんなことはたいへんです。

プロの大工の場合には、105mmの角材を使う機会が多々ありますが、日曜大工の場合には、105mmの角材を使う機会は少ないはずです。
また、大きいサイズの丸ノコは、大きいだけに重くてパワーがあって、けっして使いやすいものではありません。
丸ノコを選ぶさいには、大は小を兼ねるということは考えずに、使いやすい小さいサイズのほうがいいのではないでしょうか。

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丸ノコの選び方 大きさ

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写真は7インチの造作丸ノコです。
製造は1990年とかなり古いのですが、そんなに使ってなかったので、まだまだ現役で使うことができています。

ここで7インチというのは、丸ノコの刃の呼び寸法からくる丸ノコ本体の大きさです。
よく使われている丸ノコの大きさは6インチと7インチで、6インチの刃の直径は165mm前後で、7インチの刃の直径は190mm前後。
そして、その直径の1インチの差は、材料に切り込むことができる深さにあらわれてきます。
ところが直径の1インチは、半径にすると1/2インチ(約13mm)で、切り込み深さは半径で決まってきます。
つまり、6インチの丸ノコと、7インチの丸ノコの切り込み深さの差は13mm程度、ということになるわけです。

一方、本体の大きさどうかというと、6インチと7インチではひと回り違うという感じです。
また重さでは200~300g程度の違いになっているはずです。
この違いをどうとらえるかが丸ノコを選ぶ上で問題になるのですが、こればかりはホームセンターなどで、実際に手で取って比較するしかないと思います。

ただ、大工さんたちが現場で用いている丸ノコは、6インチのものが多いようです。
大工さんの場合、丸ノコの使用頻度が高いため、ひと回り小さいほうが使うのに楽なのでしょう。
また、6インチの丸ノコでほとんど用が足りてしまうということです。

じつは写真の7インチの丸ノコは、おもに作業場で大き目の材料を切断するために使っているもので、現場に持っていく丸ノコは6インチで済ませています。

もし私が丸ノコを1台だけ購入するとしたら、6インチの丸ノコを選ぶと思います。

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