合板工作 馬 その2

20090714 005

こちらが本格的な馬(作業台)です。
角材を組んで作ったもので、頑丈ではありますが持ち運びがたいへん。
そのため、下小屋(作業場)で用いたり、新築の工事現場などで用いることになります。

じつは、これと同じ形状の馬を、2×4材で組めるような金物が販売されています。
2×4材なので、写真のような3寸角のものよりも頑丈さでは劣りますが、馬の上に材料を積み上げないかぎり、作業台としては充分だと思います。
興味のあるかたは、ホームセンターなどで探してみてください。


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こちらが合板を X型に組み合わせて作った馬です。
使うときには、いきなりこの上に材料を乗せるのではなく、2台の馬の上に合板などを乗せて使います。
こちらは、作業場常備というのではなく、現場持込用です。

角材や2×4材を組んだ馬では、使わないときに邪魔になってしまいます。
それに比べると、この馬は使わないときには、重ねてしまうことができます。
日曜大工で使うにはこちらでしょう。

それから、馬の使用頻度が高いような場合には、中抜きを行わないでおくという考え方があります。
中抜きを行ってしまうと、重さは軽くはなるのですが、丈夫さのほうが低下してしまいます。
安心感を求めるのなら、中抜きは行わないで使ってください。


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こちらは1セット2台の馬の割り付けです。
ちょうど合板1枚分で割り付けています。

ここでの合板は、サブロク板(3尺×6尺)と呼ばれている一般的なサイズのもので、それを4等分しています。
となると、馬の高さのほうは6尺の4分の1で、約45cm。
45cmとなると、さて、この高さは作業台として妥当なのかという話になってきます。

じつは、大工さんなどが現場で作業を行う場合には、まずこの馬の上に材料を積み上げます。
そして、積み上げた材料を上のほうから加工していくことになります。
厚さ12mmの材料を10枚も積み上げれば12cm高くなるというわけで、そうなると使いにくい高さではありません。

それから、作業台などというものは、高いと向こう側まで手が届かないということがありますが、低い場合はそのようなことはありません。
高すぎる作業台は使えないことがありますが、低すぎる作業台は使いにくいというだけで、使えないわけではないということです。

とはいえ、馬の上にそれほど材料を積み上げないのならば、もっと馬の高さを上げたほうがいいでしょう。
サブロク板1枚で割り付けることにこだわらずに、高さ60cm程度で割り付けてもいいと思います。


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こちらは、合板のスリット加工の様子です。
具体的な加工は、丸ノコである程度切り進んだうえで、最後は手ノコで仕上ます。
行き止まりの部分は、ノミを用いて切り落とします。

ノミがない場合はどうするか?
作業台まで作ろうとする方は、ノミを1セット購入してしまってください。

それから、合板の周囲は紙やすりなどで仕上げてください。
そのままでは、手にトゲが刺さります。
また、スリットを広げすぎてしまった場合には、テープでも張ってスリットを縮めてしまってください。
テープを張るのは、スリットのほうでも、スリットがかみ合うほうでもかまいません。

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合板工作 馬 その1

20090707 011

先日、依頼を受けて作成した馬(作業台)です。
たて枠の凹部に丸太を載せるためのものということでした。

当初は角材を用いて頑丈に作るつもりでしたが、そこまでする必要はないとのこと。
というよりも、年に1~2回しか使わないものなので、大きくて重たいものは困るとのことでした。
そこで、軽くてコンパクトに片付けられるようにということで、合板を組み合わせたものを考えてみました。

合板を組み合わせた馬は、大工さんやサイディング屋さんなどが、現場に持ち込んで材料を加工するのに用いています。
その馬の考え方を流用して作ったものが、写真の馬です。

大工さんやサイディング屋さんなどが現場に持ち込む馬は、2枚の合板をX形に組み合わせたものです。
それに対して写真の馬は、3枚の合板をH形に組み合わせたものですが、合板を組み合わせる考え方は違うものではありません。

ここで、この馬の上に天板を載せるとテーブルのできあがりです。
馬の頂部に突起を設け、天板のほうに突起を受けるような凹みを設ければ、天板が動くことはありません。
これで、自分の好きな高さ、広さのテーブルを作ることができます。

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こちらが合板を組み合わせた部分です。
具体的には、合板の厚さよりも1~2mm広いスリットを設けて、組み合わせるようにすること。
スリットが狭いと組み合わせるのに苦労しますし、スリットが広すぎると組み合わせが不安定になります。

もし、スリットが狭いときには、紙やすりでこすってスリットを広げてみてください。
くれぐれも、丸ノコを使ってスリットを広げないように。
危険な作業になってしまいます。

反対にスリットが広いときには、ガムテープや薄ベニアなどを張って狭くしてみてください。
広すぎるからといって、作り直す必要はありません。

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写真は、合板の割り付けです。(左端の部材は関係ありません)
このように1枚の合板でうまく割り付けられれば材料が無駄にならないのですが、そのことにこだわり過ぎないで下さい。
合板1枚の値段は千数百円です。
こだわり過ぎて、使いにくい物ができてしまったら本末転倒です。

ここで、肝心なことです。
使用する合板の厚さは12mm以上としてください。
9mm以下では薄すぎて、合板が曲がったり割れてしまうことがあります。
もちろん、12mmの合板でも過大な力がかかると、曲がったり割れてしまいますが、木工作業用の馬としてならば12mmで充分でしょう。

それから、木というものは湿気の影響で反ることがあります。
これは合板でも同様で、厚さ12mmの合板ぐらいまでは反ることがあります。
反りを防ぐためには、両面にペンキを塗ってしまってください。
そうすれば、湿気の影響から逃れることができ、反りが発生しにくくなるはずです。

さらに、ペンキ塗りについては、合板の耐水性能を上げるのに役立ちます。
合板というものは完全耐水合板と銘打たれていても、水には濡らさないほうが賢明です。
ペンキを塗った合板は、無塗装品よりも確実に長持ちします。

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こちらは、ひととおり合板を組み上げた段階です。
このままでもいいのですが、この状態から強度にあまり影響を及ぼさない部分をくり抜いていきます。
そうすると、軽くなるのは当然なのですが、くり抜いた部分に手をかけられるようになるので、持ち運びやすくなります。
板状のままで待ち上げようとすると、両手を使わないと厳しいところ、くり抜いてしまえばそこに手をかけられるから、片手で充分ということです。

くり抜きについては、私としては残す部分の幅を10cm程度は確保するようにしています。
さらに組み立てた段階で、少しでも不安を感じたならば、補強するなり作りかえるなりしています。
これは、あくまでも私の経験則なので、自分で行うときには自己責任で行ってください。
きっちり行おうとするならば、材料力学の知識が必要になります。

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回し挽きノコ

20090604 011

回し挽きノコ(まわしびきのこ)です。
通常のノコギリと比べると、ずいぶん形の変わったノコだと思います。

まずは幅が狭く、棒のような形状をしています。
これは、通常のノコギリが直線状に切り進むのにたいして、回し挽きノコは曲線状に切り進むことができるようにと幅を狭くしたためです。
通常のノコで曲線状に切り進むとなると、ノコが切断した部分に擦れてしまい、引くも押すもできなくなってしまうからです。

ところが単に幅を狭くしただけでは、ノコを押したときの強度が不足してしまいます。
専門的にいうと、ノコを押したときに座屈(ざくつ)が起きにくいように、回し挽きノコは通常のノコよりも厚く作られています。

また、回し挽きノコの柄(束)の部分は、通常のノコのように直線状になっていなく返しがついています。
これは、回し挽きノコを使うような作業は、両手を使って力いっぱい引くような作業でないこと。
つまり片手で行う作業であるため、ノコをうまく引くことができるようにと、ノコの柄が引きやすいような形状になっているということです。

回し挽きノコの使い方で、加えておきます。
回し挽きノコは小型のノコゆえ、通常のサイズのノコだと邪魔になって使いにくいような場所での作業に使うことがあります。
そのようなときには曲線切りとは限らずに、直線状に切るときにも回し挽きを使うことがあります。

回し挽きノコというものは、1000円程度で購入できるはずです。
1本持っていて損のない道具だと思います。

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